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エンジニアリングとアイドルとロックンロール

令和の新定番結婚式BGMリスト

はじめに

2021年の年末に結婚式してから*1丸3年もたったのに何も記録がないので、わりとこだわりを持って選曲したプレイリストくらいは公開しようと思う。

基本的にサブカルこじらせボーイミーツガールみたいな2人*2で曲を選んでいるので、「趣味嗜好のあまりにも強い楽曲は控える」という紳士協定*3を結んでいる。 ちなみに、2024年婚向け<結婚式BGM>定番から最新までオススメの67曲を紹介!とは見事に1曲も被っていないので、それなりに今後の参考になると思う。

選んだ曲たち

PAさんに利用シーン事に(物理的な)CDを渡す必要があったので、基本的に音源を持ってる or 2021年当時入手可能なものから選曲した。

ざっと調べて理由はある程度納得したけど、いくらなんでも2021年にこの運用は誰も幸せにならないのでどうにかするべきだと思う。

迎賓: Sally Gally - John John Festival

ここだけは前述の紳士協定を犯して完全に僕の趣味全開、おそらく2010年代もっともライブに通ったアイリッシュバンド"John John Festival" *4のアンセム
使ったのは当然スタジオ録音だけど、このライブ映像の青春感がすごいのでぜひ見てほしい。

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新郎新婦入場: One less lonely girl - Justin Bieber

Justin Bieberが自身の結婚のパーティで、奥様に"I had never been a One Less Lonely Girl that got song to" と言われて歌っていたのがあまりにも最高だったので採用。 というかこれを見てなかったら、そもそもコロナ禍に結婚式なんてしなかったと思うのでそういう意味でも(僕の人生に)だいぶ強烈なインパクトを残した動画。

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乾杯: Magical Mystery Tour - the Beatles

「始まった感」を明示してくれるフックのある曲を探したところ、奥様が提案してきた*5。コード進行もリズムもロックな曲なのに、しっかりおしゃれにまとまめてるのがthe Beatles(とジョージ・マーティン)のすごいところ。

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ケーキ入刀: Celebration - Kool & The Gang

曲名と、ギターのカッティングが印象的なことからケーキ入刀ソングとして採用。「ケーキカット」だからカッティングな曲、という話は当然奥様にはしていない。

PV初めてみたんだけど、ギターの扱いが僕の印象と比べるとだいぶよろしくない*6

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サンクスバイト: Isn't She Lovely? - Stevie Wonder

僕の思想信条上の理由でファーストバイトはできない*7ので、お互いの母親にケーキを食べてもらうことにした。

彼女たちに敬意を評しての選曲だけど、この曲は「スティービー・ワンダーが娘を歌った曲」なので "She" を母親と解釈させるにはやや飛躍がある。

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新婦中座: 君色思い - SMAP

20年来のスマヲタである奥さま渾身の選曲。歌いだしが中居くんであることが印象的な楽曲だけど、PAさんへのメモが「ド頭の中居くんの歌いだしは飛ばして、0:13 からかけてください(中居くんは好きです)」という、非常に具体的なもので笑ってしまった*8

いろんな問題があるんだとは思うけど、SMAPが配信で聞けないのは国家レベルの損失だと思うので、なんとかしてほしい*9

新郎中座: All You Need Is Love - the Beatles

乾杯を"Magical Mystery Tour"(同名アルバムの1曲目)にしたので、同アルバムの最後の曲を選曲。サビの歌メロもリズムもこれ以上ないくらいに単調で、歌詞もほとんど "All You Need Is Love" だけなのに、圧倒的大名曲なので天才はずるい。

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再入場: ロマンティック浮かれモード - 藤本美貴

冒頭の土下座と、「ミキサマミキサマオシオキキボンヌ!」で有名な通称「ロマモー」。これだけは全く揉めることなく決まった、というか最初から確定事項だったといってもいいかもなミキティ*10の代表曲。

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完全に余談だけど、1サビの歌い出し「ロマンティック 恋の花咲く 地元の駅」で「ロマンティック 恋の花咲く 藤本美貴」を押韻してる*11の、ホントつんく♂さんすごい思う。

余興: 結婚しようよ - 吉田拓郎

スタジオに集まって練習もできない頃だったので、自分で一人、弾き語りした。

そういえば、「余興は本人じゃなくて友人がやる」というのは一応知っていたんだけど、でも、「本人がやらないと見てる人つまんなくない?」とも本気で思う。

婚姻届を提出した帰りに、ふと「髪が肩までのびたら結婚しよう」という歌いだしが、つまるところ "楽しく恋愛して、自分たちのタイミングで結婚しようぜ" という、拓郎なりの自由恋愛への讃歌だということにふと気づいて一人でちょっと感動した*12

新婦手紙: Yesterday Once More - Carpenters

歌詞もアレンジも歌も演奏も完璧な1曲。奥様が選ばなければ僕が新郎の手紙で使いたかった。女の子に生まれ変わったら、CarpentersとJUDY AND MARRYのコピーバンドをやるんだ!

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新郎手紙: Daydream Believer - the Monkees

「別に僕の実家に "嫁いで" くるわけでもないのに、新婦だけ両親に手紙読むの変だろ」と思って、僕も両親への手紙を読んだ*13。当然母を歌った忌野清志郎の日本語詞からの想起だけど、流石に演出として日本語歌詞の上で手紙を読むのはアレなので本家verを採用。

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花束贈呈: やさしさに包まれたなら - 松任谷由実

Wikipedia でも触れられている通り、シングルとアルバムでアレンジが全然違う。リアルタイム世代の感覚はよくわからないが、我々的には完全に『魔女の宅急便』の曲なので、当然アルバムverをかけた*14

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退場: When Can I See You Again? - Owl City

シュガーラッシュの主題歌。2021年当時はまだワクチン接種も始まってなくて、来てくれた全員に対して "When Can I See You Again?" という気分だった。

お互いの両親にも久しぶりに会った気がする。

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送賓: What a Wonderful World - Louis Armstrong

この上なくぶっ壊れてた2021年当時の世界で、わざわざ我々の結婚式に来てくれた人を見送るとしたらこれしかないと思った。 今更僕が言うまでもなく、歌声も歌詞も最高、しかもちゃんと「ヴォーカリストじゃない人の歌」の良さもあって大好き。

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まとめ

自分たち以外大して聞いてないので、好きな曲をかけよう!!!

備考

*1:個人的にはそもそも「結婚式をする」という意思決定がすごく大きいんだけど、奥様が天才的なプレゼンをして僕もその気になった。

*2:2024年は僕は家主、奥様はHiHi Jetsにハマっていた。あっちは家主に全く興味ない(あーしゅうちゃん好きそう、で終わった)一方で、僕はHiHi Jetsの冠TVとyoutubeは一通り見る程度には好きになった。メンタルが男前なはしもっちゃんが一番好き

*3:ポリコレ的にNGな表現な気がする

*4:まだその名の通り"森"で行われていた頃の森、道、市場で見て大好きになった。最近はフィドラーが外タレになった影響で年に数回しか見られなくて残念

*5:ちなみに彼女が「好き」と言う曲は大抵ポール楽曲(おそらくどっちが作ったか知らない状態での感想)

*6:弾いてるのはClaydes Charles Smithで、サポートとかではなくオリジナルメンバー

*7:夫が金を稼いで奥さんがご飯を作るなんて、恐ろしく前時代的な価値観のメタファーを僕が受け入れられるわけがない

*8:この文章を最初に書いてから2週間で、中居くん大変なことになってた・・・

*9:SMAPモー娘。山下達郎Spotifyでいつまで経っても聞けないの、悲しすぎる・・・

*10:ちょうど深夜ラジオを聞き始めた時期で、CBC藤本美貴のドキみきNightを毎週欠かさず聞いていた。一番聞いてたのは、ソロの時代だったと記憶している。なお、最近は↓欠かさず見てる。

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つんく♂さん直系のハロプロ歌唱も良いけど切れ味抜群の語り口も好きで、ただ正直一度も可愛いと思ったことないかも知れない(僕は子供の頃から現在に至るまで安定の童顔好きなので、安倍なつみさんと加護亜依さんが好きだった)

*11:個人的には絶対狙ってやってるはずだと思ってるけど、ちょっと調べた感じそういった記事が見つからなかった。有識者求む

*12:ちなみに、ちょっと詳しい人は知ってると思うけど、「結婚しようよ」リリースの1972に吉田拓郎は結婚し、1975年に「性格の不一致」で離婚している

*13:そして、奥さんの倍くらい泣いた

*14:未だに、ベストアルバムに入ってるシングルver聞くとびっくりする。